家計簿をつけたいけれど、エクセルとスプレッドシート、どちらを選べばいいの?
デジタル家計簿を始める際、まず迷うのがこの選択です。どちらのツールも便利ですが、それぞれに特徴があり、ライフスタイルや使い方に応じて向き不向きがあります。
この記事では、家計簿歴10年以上の私が、エクセルとスプレッドシートを徹底比較し、それぞれのメリット・デメリットをわかりやすく解説します!さらに、実際にどちらのツールがどんな人にオススメなのかも詳しくお伝えします。
エクセルとスプレッドシートの特性
エクセル(Microsoft Excel)とスプレッドシート(Google Sheets)はどちらも表計算ソフトですが、機能や特性にいくつかの大きな違いがあります。それぞれの違いを以下に詳しくまとめます。
1. ソフトウェアとアクセス方法
エクセル
- ソフトウェア:Microsoft Officeに含まれる有料アプリ。
- インストール:PCやMacにインストールして使用(オンライン版もあり)。
- アクセス:ローカルで動作するため、インターネット接続は不要(オンライン版を除く)。
スプレッドシート
- ソフトウェア:Google Workspaceの一部で、無料で利用可能(有料プランあり)。
- インストール不要:Webブラウザやスマートフォンアプリで使用。
- アクセス:クラウドベースのため、インターネット接続が必要(オフラインモードあり)。
2. ファイル保存と共有
エクセル
- 保存形式:ローカルPCにファイル(.xlsxなど)を保存。
- 共有:ファイルをメールやクラウドサービス(OneDriveなど)で共有。
- バージョン管理:自動ではなく、手動で保存することが多い(新しいOfficeでは自動保存も可能)。
スプレッドシート
- 保存形式:Googleドライブ上に自動保存。
- 共有:リンクを送るだけで簡単に共有可能。閲覧・編集権限も設定できる。
- バージョン管理:履歴が自動保存され、以前のバージョンに戻すことが容易。
3. 機能の違い
エクセル
- 高度な機能:マクロ(VBA)やピボットテーブルなど、高度なデータ分析や自動化機能が豊富。
- カスタマイズ性:プログラミングスキルを活用してカスタマイズしやすい。
- データ容量:大容量データの処理に強い(100万行以上も可能)。
スプレッドシート
- コラボレーション:複数人で同時編集が得意(リアルタイムで反映)。
- アドオン:Google Workspace Marketplaceから拡張機能を追加可能。
- データ容量:セルの最大数がエクセルに比べて制限がある(現時点で500万セル程度)。
4. 価格
エクセル
有料(Microsoft 365のサブスクリプションや一括購入が必要)。
スプレッドシート
無料で基本機能を利用可能。ビジネス向けの追加機能は有料プラン(Google Workspace)。
家計簿の比較
今回は続かなかった人におすすめ家計簿テンプレートのエクセルとスプレッドシートを比較します。
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祝日設定
エクセル
データの入力規制で祝日を設定することにより祝日の色を自動で変更することができます。
続かなかった人におすすめテンプレートでは変更していませんが、データの入力規制で背景色を変更することも可能。
スプレッドシート
祝日設定ができません。
祝日の色を変更したい場合は、手動で変更する必要があります。
切り替え設定
エクセル
月の分析と日々の入力にかんたんに移動できるように切り替えボタンを設定しています。
左上の1のボタンをクリックすることで、分析行が非表示になり日々の入力にかんたんに移動できます。
スプレッドシート
スプレッドシートでも特定の行をグループ化することで、分析行を非表示にすることはできます。
しかし、分析行を非表示にしてもグラフが非表示にならず、日々の入力行に表示されるので切り替えボタンは設定していません。
グラフのデータテーブル
エクセル
グラフの元のデータを表形式でグラフ内に埋め込むことができます。
スプレッドシート
スプレッドシートでは、データを埋め込む機能がないため、グラフの下にデータを表形式で作成しています。
データを表形式で埋め込むことはできませんが、グラフエディタでグラフの種類を表形式に選択することで、表形式のデータを作成することができます。
グラフデータの表示
グラフにデータを表示することができますが、見え方の比較をします。
エクセル
下のグラフは、固定費を10項目まで入力できる仕様で、7項目まで登録しています。
この場合、登録していない3項目の「0%」のデータまで表示されてしまうため、項目名が重なってしまいデータが見えにくいです。
スプレッドシート
スプレッドシート版も10項目まで入力できて7項目まで登録しています。
スプレッドシート版では、「0」の項目は非表示になるので、グラフが見やすいです。
グラフのデザイン
エクセル
多彩なデザインの中からグラフのデザインを選択できます。
スプレッドシート
スプレッドシート版では、円グラフの場合は、ドーナツの穴のサイズのみ変更可能。
色のカスタマイズ
エクセル
「グラフのデザイン」からグラフの色を変更することができます。
グラフのデザインは一つずつ選択する必要があります。
気に入った配色がない場合は、項目ごとに色を変更する必要があります。
スプレッドシート
スプレッドシート版では、グラフのデザインを一括で変更することができます。
気に入った配色がない場合は、カスタマイズから色を指定することができます。
おすすめタイプ
エクセルの特徴
- 祝日設定やグラフにデータテーブルを埋め込む機能など、高度な機能が充実。
- インターネット接続が不要なため、セキュリティ面で安心。
- 長年使用している人には操作に慣れ親しみやすい。
スプレッドシートの特徴
- 無料で利用可能。
- デザインをカスタマイズしやすく、グラフのデータが見やすい設定ができる。
- 様々なデバイスでアクセス可能で、リンクを共有するだけで夫婦やカップルで簡単に共有できる。
- 一括でグラフデザインを変更できる機能が便利。
エクセルがおすすめな人
- 機能性を重視する人
祝日設定やグラフへのデータテーブル埋め込みなど、細かな設定や高度な機能を活用したい場合に最適です。 - セキュリティを重視する人
オフライン環境でも利用可能なため、インターネット接続が不要な作業で安心感を求める方におすすめです。 - エクセルに慣れている人
長年エクセルを使ってきた経験があり、新しい操作に戸惑いたくない方に向いています。
スプレッドシートがおすすめな人
- コストを抑えたい人
無料で使えるため、初期投資を避けたい方にぴったりです。 - デバイス間の連携を重視する人
様々なデバイスでアクセスでき、リンク共有で夫婦やカップル間の共同利用が簡単に行えます。 - グラフの見やすさやデザインを重視する人
デザインのカスタマイズ性が高く、一目でデータがわかる設定が可能です。 - シンプルで効率的な操作を求める人
一括でグラフデザインを変更できるため、手間を省きたい方におすすめです。
どちらのツールも家計簿作成に便利ですが、自分の目的や優先順位に合わせて選ぶのがポイントです!
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